留年丸の退学日和

ラノベとかFGOとかLoLとか

某ネトゲでの崩壊録 1

 あれは冬の始まり、こたつが恋しくなり始める頃のことだった。

とある友人に誘われて「難攻不落」を謳う某MMOをインストールした私は、あっという間にその虜となり1日15時間を費やす廃人と化した。総課金額は3ヶ月で50万を突破し、金にモノを言わせて露天で装備を買い漁り薄暗い迷宮にこもり続けているうちに押しも押されぬ名君主となった。

 わかる方にしかわからない情報で申し訳ないが、当時の装備は全身+8まで強化したMaster防具ばかりで、防御力1700という数値を叩き出していた。平均的な最前線の君主は1100、いいとこ1200であったのを考えると(自分で言うのもなんだが)驚異的である。

 

 他のゲームの例に漏れず盾役が不足していた環境で、いつでもログインしていてどのダンジョンにも対応できる私はギルド内ばかりでなくプレイヤーの中でも「便利な盾」としての立ち位置を得ていた。コール1つで呼び出せるクソニートというわけである。だがキャラは1人私は1人、必然的に同時に参加できるPTも1つ。

 

 そこで現れるのがマンコである。

 

 やつらはどこにでも生息する。そして強欲で、どこまでも貪欲な生き物だ。やつらからしてみれば私は「アタシの攻略を手伝うナイトの一角」なのだろうが、こっちはクソどうでもいい。媚を売られても優先的にマンコPTに入るなんてことはしないのである。

 

 それが気に食わなかったのだろう、やがて複数のマンコが私を叩き始めた。当然取り巻きのナイト様たちも私を攻撃し始める。あの世界にはPK(プレイヤーキル。その名の通りプレイヤーキャラクターを攻撃し死体から装備やアイテムを漁る行為)が存在し、徒党を組んで襲われることもしばしばだった。

 私は身内としかダンジョンに赴かないことを決めた。収入が減るのはマイナス点だったが、煩わしいプレイヤーを引き当てるのはもっとマイナスだからだ。

そうして半年が経ち、とあるヒーラーがギルドに加入した瞬間から、私の最大の崩壊劇が始まった。

 

 

 

筆を進めるうちに長くなってしまったので続きはまた書きます。