初めてインターネットが役に立った話(あるいは私のウンコの話)
2週間ぐらい前まで便秘に悩まされていた。基本的にウンコが出るのは週に2回か3回で、そのうえ下痢だった。いままでの人生でずっとそうだったので、他人は毎日健康なうんこが出るものだと知った時には衝撃が走った。「ばななうんち」はレアアイテムではなかったのか。
Yahooの検索窓に「便秘 治し方」と打ち込む。ソースのかけらもない胡散臭さの塊みたいなサイトがいくつか出てくる。野菜と乳製品を食えと書いてある。なるほど。
野菜は食っている。毎朝味噌汁を飲むし、晩飯にはサラダをつけている。シーザードレッシングがお気に入りだ。
つまり私に必要なのは乳製品ということになる。冷蔵庫を漁ると、ヨーグルトがいくつか出てきた。幸い賞味期限は切れていない。食った。
次の日、うんこは出なかったが、晩飯のあとにヨーグルトを食った。
次の日もうんこは出なかった。帰りにスーパーで4つパックのヨーグルトを買った。アロエと、フルーツミックスのやつだ。晩飯のあとにアロエの方を食った。
次の日の夜、うんこが出た。細長くて綺麗なやつだ。一本グソというのはこういうウンコを言うのだろう。晩飯のあとにフルーツミックスのヨーグルトを食った。
それから私の晩飯にはヨーグルトが追加された。食い忘れるとうんこが出なくなるのですぐわかる。読者諸氏も晩飯のあとにはヨーグルトを食うといい。
ネットなぞクソの塊だが、そんなクソでもたまには役に立つのだ。少なくとも私のクソ事情を改善することができるクソだということは確かである。またひとつ賢くなった。